カスタムツールの作成
GeoGebraでは、既存の作図をもとに独自のカスタムツール を作成することができます。つまり、独自のツールを作成することで、ツールバーを拡張することができます。
一度作成したカスタムツール は、マウスでも入力バー のコマンドとしても使用することができます。すべてのカスタムツール は、GeoGebra ファイルに自動的に保存されます。
カスタムツールの作成
まず、ツールが後で作成できるようにする図を作成します。ツール メニューから 新規ツールの作成 を選択すると、対応するダイアログが表示されます。ここで、3つのタブ 出力オブジェクト 、 入力オブジェクト 、名前とアイコン を埋めて、カスタムツールを作成する必要があります。
タスク
線と点の間の最小距離(例えば、三角形の高さ)を決定するツールを作成してみましょう。
カスタムツールを作成する前に、ツールに必要なすべてのオブジェクトを作成しておく必要があります。
手順
1. | | 右上のメニューを開き、ツールを選択します。 |
2. | | 新規ツールの作成 を選択すると、新規ツールの作成 ダイアログが表示されます。 |
| | 注:デフォルトでは、出力オブジェクト のタブになっています。 |
3. | | 新しいツールの出力オブジェクトを指定するには、グラフィックスビュー で目的の出力オブジェクトを選択するか(下の例:線分 c)、ドロップダウンメニューから選択します。(入力フィールドの横にある小さな矢印をクリック) |
4. | | 次へ> ボタンをクリックし、入力オブジェクト のタブを表示させます。 |
5. | | GeoGebra は、ツールに対応する入力オブジェクトを自動的に記入します。(下の例:点A、B、C) |
6. | | 次へ> ボタンをクリックし、名前とアイコン のタブを表示させます。 |
7. | | ツールの名前 点と直線の距離 とツールのヒントとなるテキストを入力します。(下の例:3つの点をクリック) |
| | 注:GeoGebra は、テキストフィールド コマンド名 を自動的に埋めます。 |
8. | | 終了 ボタンをクリックして確定します。 |
試してみましょう
カスタムツールの保存
カスタムツールを保存しておくと、他のGeoGebra の作図で再利用することができます。ツール メニューの中で、ツール管理 を選択してダイアログを開きます。表示されるリストから保存したいカスタムツールを選択します。保存 を選択して、カスタムツールをコンピュータに保存します。
1. | 右上のメニューを開き、ツールを選択します。 | |
| ツールの管理 を選択すると、ツールの管理 ダイアログが表示されます。 | |
3. | | 利用可能なツールのリストからカスタムツール 点と直線の距離 を選択します。 |
4. | | 名前をつけて保存...を選択すると、カスタムツールを保存して、今後の作図に利用できるようになります。 |
5. | | カスタムツールの名前(例:点と直線の距離)を決め、GeoGebraに保存します。 |
カスタムツールのインポート
カスタムツールを保存した後は、いつでも次の作図で再利用したり、新しいGeoGebra の作図にインポートしたりすることができます。デフォルトでは、GeoGebraツールバーにはカスタムツールは含まれていません。カスタムツールを再利用するには、それを新しいGeoGebraの作図にインポートする必要があります。
ヒント: 作図を始める前にカスタムツールを開き、表示されるツールのヒント を読んでください。
1. | | ファイル メニューから 開く を選択します。 |
2. | | 先ほど保存したカスタムツール(例:点と直線の距離 )を利用可能なGeoGebraファイルおよびツールファイルのリストから探して選択します。 |
ヒント:GeoGebraチームが作った Circumcenter_tool を検索することもできます。 | ||
3. | | このツールをアプレットで使用するには、編集 を選択します。 |