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6。直線と直線

1.直線上の点と位置

<2点の距離> 点Pのx座標をx(P),y座標をy(P)と表す。(geogebraではこれが使えます) 2点PQのx座標の差をdx(PQ)とかくとしたら、dx(PQ)=|x(P)-x(Q)|となる。 同様にして、dy(PQ)=|y(P)-y(Q)| 2点A(ax,ay),B(bx,by)があるとき線分ABの長さは 線分ABの傾きは(y(P)-y(Q))/(x(P)-x(Q)) (例)3直線L,M,Nにかこまれる三角形の面積を求めよう。  L:3x-y=1, M:2x+y=9, N:x+y=3。  連立して求めた3交点をもとめる。 LMからA(2,5),MNからB(6,-3),NLからC(1,2)となる。  AB²=(2-6)²+(5+3)²=80, CB²=(6-1)²+(-3-2)²=50 AC²=(2-1)²+(5-2)²=10 AB2+CB2-AC2=80+50-10=120、AB・AC=2√(80×50)=20√10  角ABC=θとすると、cosθ=120/40√10=、 よってsinθ==。  三角形ABCの面積=1/2AB・ACsinθ= ※3点の座標が具体的に求められときは、小中学生の面積の出し方の方が速い。  しかし、座標が複雑でも辺の長さが簡単になるときや、  座標が変数になって、位置関係があいまいになるときには役立つでしょう。 3点の位置と比> x軸上の3点、a,p,bが正の数のとき、 A(a,0),P(p,0),B(b,0)でAP:PB=|p-a|:|b-p|=m:n(m,nは正)とする。 ・Pが内分点のときPB=b-pになるから、(p-a):(b-p)=m:nとなる。np-na=mb-mp (n+m)p=mb+naとなるから、(比と点位置がたすきがけになる。) ・Pが外分点でm>nのときは、  PB=-(b-p)となる。内分の式のmかnを負にした比例式になる。  式の整理をしてもこれは引きずるから、最後の式のnを-nにする。 一般の内分、外分は、座標ごとに上記の式を使えば良い。 ・PがABの中点になるとき、m=n=1になる内分になるから 重心の位置は、x軸では3つの座標の平均になり、y軸も同様。 (例)平行四辺形ABCDの3点の座標A(2,2),B(3,0),D(-1,1)からCの座標を求めよう。 C(x,y)として、ACの中点の座標とBDの中点の座標が等しいことを使う。 だから、座標の和も等しい。  BDの中点(3-1)/2=1,(0+1)/2=1/2から(1, 1/2)。 ACの中点(2+x)/2=1, (2+y)/2=1/2から、C(x,y)=(0,-1)。

2.直線の傾きと方程式

<直線の方程式> ・2点A(ax,ay),B(bx,by)を通る直線の式は (理由) 線分ABの傾き(y(A)-y(B))/(x(A)-x(B))をもつ比例のグラフを 点Aか点Bを通るように平行移動するから。 (例)平行四辺形ABCDの3点の座標A(2,2),B(3,0),D(-1,1)からCの座標を求めよう。  点Dを通り傾きABの直線の式は(y-1)=(x+1)(2-0)/(2-3)から、y=-2x-1 点Bを通り傾きADの直線の式はy=(x-3)(2-1)/(2-(-1))から、y=1/3x-1。  2式を連立して、x=0、代入してy=-1となる。C(0,-1) (例)直線(k+1)x+(k-1)y-3k-1=0がkの値によらず通る定点の座標は?  k=1としてx=2。k=-1としてy=1。定点C=(2, 1)。  式変形により、(1-k)(y-1)=(1+k)(x-2)となり、 点C通過の直線であると十分言える。 (別解)kについて整理すると、k(x+y-3)+(x-y-1)=0で、 Cはx+y-3もx-y-1も0にするから2直線の交点。  このことを使って、k・0+0=0となるx,yが定点の座標であるという求め方もある。

3.直線と距離

<2直線の平行と垂直> ・y=mx+p,y=nx+qの位置関係  平行ならば傾きは等しいからm=n。  垂直ならば傾きが逆数で符号が逆だから、積が−1となり、n=ー1/m。 ・ax+by+p=0とcx+dy+q=0の位置関係。  陽関数に治すと、傾きm=-a/b, m=-c/d。  平行ならばa/b=c/dから、ad-bc=0。(c:d=a:b)  垂直ならば-a/b・-c/d=-1から、ac+bd=0(c:d=b:(-a)) <点と直線の距離> ・点P(m,n)を通り直線l:ax+by+c=0と垂直な直線は   (理由)  lの傾きが-a/bだから、逆数の逆符号でb/aとなる。 点Pの座標を代入して0=0になるようにする。 点P(m,n)から直線l:ax+by+c=0におろした垂線の長さは  (理由)  l上にある垂線の足を点Q(q,r)とする。 PQを通る直線の式はで、 Qの座標を代入するととなる。 だから、 PQ=。   一方、直線l(y=-c/b-a/b x)と直線PQ( y=b/a(x-m)+n)の交点のx座標は、  q=。  これを代入・整理して、。 したがって、PQ=(例)3直線L,M,Nにかこまれる三角形の面積を求めよう。  L:3x-y=1, M:2x+y=9, N:x+y=3。  連立して求めた3交点をもとめる。  LMからA(2,5),MNからB(6,-3),NLからC(1,2)となる。 Aから直線Nまでの距離AHは  CB²=(6-1)²+(-3-2)²=50から、BC= 三角形ABCの面積=1/2・BC・AH= ※余弦定理を使うよりは、辺の長さの計算が1回ですみ、高さも素早く出せるので役立つ。