逆転器
ねじれ平行四辺形を2つ組み合わせたこの機構は、
中央のリンクを固定して一端を動かすと、角を中央のリンクによって対称移動させ、
端を固定して中央を動かすと角を2倍し、
端を固定してもう一方の端を動かすと角を二等分する、
といったように、多くの役割を持つ機構となります。
同じ原理で、角の三倍器、角の三等分器を作ることもできます。
定規とコンパスによる作図では、一般の角の三等分は不可能であることが知られています。
ここで扱っているリンク機構は、一見直線を描くことさえ難儀しているようで、
定規とコンパスによる作図ではできないことを、実現することもできるのです。
さらに、理論上は、ねじれ平行四辺形を好きなだけ繋げて、
5/7倍、100倍など、好きな比(有理数)で角を変化させる機構を作ることも可能です。